内容証明というのはあくまで、差出人が、何らかの主張をしており、差出人が認識しているストーリーや主張を書いているものです。もちろん、差出人は受け取った人に何らかのリアクションを求めている場合が多いので、多くの場合は通知人に対して、リアクションを取ることになるでしょう。
しかし、受け取った方は、返信や回答をすることを義務付けられているものではありません。
そもそも返信する必要があるかないか、あるとして何を回答すべきなのかについて、しっかり考える必要があります。
特に、差出人に対し回答をした場合、その回答は、受け取った方の認識を示す証拠資料となりますので、回答の内容は慎重に検討する必要があります。
内容証明を受け取った方が、驚いて差出人に回答し、交渉を始めてしまった結果、弁護士に相談したときには、すでに後の祭りとなっている場合が少なくありません。
内容証明を受け取った方は、すぐに弁護士に相談し、返信するかしないか、するとしてもどのような内容にするか、しないとしても電話などで連絡を取ったりする方法はどうか、といった検討を行うのが最善の策といえるでしょう。